Nityaニーチャスタッフのchieです。
1月も後半となり、暦の上ではそろそろ春....
でもそんな春の気分には程遠いほど寒い日々ですね!
小雪が強風と共に舞っています...
そんな寒い中ですが春分も近くなり、1月28日の新月は旧暦のお正月。いわゆる旧正月ですよね。
旧正月というと最近は中国からの大量の観光客のイメージが強いかもしれませんが、以前は日本でも旧正月が正式なお正月だった時代がありました。
日本では明治時代から太陽を中心と考えた太陽歴(グレゴリオ暦)となり、お正月が1月1日となったので旧正月は一部地域のみのお祭りのようになりましたが、旧暦と呼ばれる月の満ち欠けで毎年変わる暦はとてもロマンがあって素敵だなあと私は感じています。
毎年変わるというのは旧暦が月の満ち欠けの1サイクルを1ヶ月とするため。
旧暦では1ヶ月が29日程度となり、現在の暦とは1年でおよそ11日違ってきます。
そういったことから旧暦では3年に一度1年が13ヶ月になる時があり、旧正月は毎年1月20日〜2月20日の新月の日となります。
また13ヶ月ある年は今と同じように閏年(うるうどし)、13ヶ月目の月を閏月(うるうづき)と言うのだそうです。
旧暦だと1年の日数がそんなに変わる年があるの?と驚かれるかもしれませんが、1年は現在の暦でも当分には割り切れず、1ヶ月の日数も月によって微妙に違いがありますよね。
1年のサイクルを日数ではなく、月と季節のサイクルを節目にしたとされる旧暦ですが、寒い冬が長く続く年もあれば、そこまで寒くならない年の冬もあることですし、そう考えると太陽と月の両方を考慮した旧暦もなかなか良いものではないでしょうか。
中国だけでなく、今でも台湾や韓国、モンゴル、ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシアなどの東アジアの国では1月1日よりもこの旧正月を1年の始まりとしてお祝いしています。きっと今は待ちに待った旧正月の準備で賑やかなことでしょうね。
日本で新月は1日をついたち(月立つ)と呼ぶ、物事の始まりを意味する語源となりました。
日本の最も近い周辺国の多くの人々が心待ちにする、この新月。
そう考えると、1月28日の新月がいつもの新月よりもちょっと特別なものに感じます。
Chie