人生の4段階

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こんにちは、Nityaニティア・スタッフのchieです。

 

 

 

インドから帰国して3週間。

 

ようやく少し落ち着いてきましたので、インド滞在中にメモ書きのように残していた書きかけのブログたちを整理して少しづつアップしていきたいなと考えています。

4ヶ月以上もオーバーしての滞在だったので、予定の倍以上もインドに居たので結構あるんですよね... ふふ。

 

 

 

突然、世界中がコロナ。

 

という特異な状況となって、急遽インドに長期滞在することとなったわけですが、私にとってはとても貴重な体験となりました。

きっとこれから、こんなにもゆっくりと地元の人たちと関わりながら滞在することは無いかもしれません...

 

 

 

 

 

 

 

そこで今回は、そんなインド滞在の中で知ったインドの事についてご紹介したいと思います。

それはヒンドゥーに伝わる「人生の4段階」というもの。

 

 

インドのヒンドゥーというと私たちにはあまり関係が無いように感じるかもしれませんが、私たちの古くからのモノの考え方や倫理観に深く関わりのある仏教は、インドが発祥地であり、ヒンドゥーの中から仏教は生まれています。インドでの物事は、私たちの古くからのモノの考え方や倫理観などにシルクロードを通じて深く関係しているのです。

 

 

 

 

「人生の4段階」

 

ヒンドゥー教の教えによれば、人生には4つの段階があるのだとか。

 

そしてその段階とは、いわばアシュラム(修行の場)であり、人は秩序ある存在となるために、その人生の4つあるアシュラムで修業しながら進まなければならないのだそうです。

 

アシュラムである4段階は、まず第一段階が「ブラーマチャリヤ」、第二が「グリハスタ・アシュラム」、第三が「ヴァナプラスタ・アシュラム」、第四が「サニャース」と呼ばれています。

 

 

第一段階「ブラーマチャリヤ」

 

第一段階であるブラーマチャリヤは、人が生まれてから、自分で生きていく術を身につけるようになるまでの段階を指します。

生きていく術を身につけるためにグルと呼ばれる先生の庵(今でいう寺子屋)に通います。※ヴァーダを学ぶようです

最初に行く際には、聖糸の儀式というものがあり、三重になった聖なる糸はそれぞれ、生徒に、神と知性とグルへの尊敬をいつも思い起こさせるという意味があるのだそう。

グルの開く庵はグルクルと呼ばれていて、そこに通う子供達は自分自身で考えて生きていくように教えられます。

グルは、ヨガ、経典、規律や法を通して啓蒙し、子供達に考え方や生き方を学ばせるのだとか。

 

 

第二段階「グリハスタ・アシュラム」

 

第二段階であるグリハスタ・アシュラムは、第一段階であるブラーマチャリヤであるグルクルから卒業して世帯主となるところから始まります。親元からの独立してから第二段階は始まるのです。

公の方法でお金を得て、伴侶を得た生活を成り立たせます。

この段階は、人は男女の性のエネルギーを自然の力として発揮して宇宙との融合を大いに楽しみ、子供を産んで、その子供達にきちんとした教育を受けさせ、結婚させることが目標となるのだそう。

収入の10分の1は慈善活動に使うのが良いとされています。

 

 

第三段階「ヴァナプラスタ・アシュラム」

 

子供達が結婚してグリハスタ・アシュラムの段階に入ると、人の社会的義務は遂行されたとみなされて新しい段階へと進むことになります。

それは不変の真理を求めていく準備期間。俗世の様々な快楽から距離を置き始める時期です。

人は自然の中で、この世の理を理解するために隠棲する準備を始めるのだとか。

 

 

第四段階「サニャース」

 

サニャースと呼ばれる人生の第四段階目は、すべての欲を捨てる段階だとされています。

生活の大半をヒマラヤ近くの庵で過ごし、心身の浄化を助けるヨガを鍛錬して過ごします。

生命に力を与える最も原始的な呼吸という動作を腹式呼吸で行うプラーナヤマを極めることは、心を覆っていたベールを徐々に取り去る良い方法であり、感覚をコントロールできるようになるためのダャナと呼ばれる完全集中の練習が可能になるのだそう。

最終的に人はサマディという、世界を構成する「見るもの、知るもの(主体)」と「見られるもの、知られるもの(客体)」のひとつとなった時の忘我の状態となるのだとか。

※感覚を受け取る意識と感覚を通して知ることのできる物質など

隠棲者となり、社会との絆をほとんど断ち家族との絆も断ってしまうサニャースィー(世捨て人)もいるようです。

サマディとなることは、輪廻転生からの解脱の方法の一助となるのだとか。

 

 

 

 

 

 

人生の四段階、いかがだったでしょうか。

 

 

日本だけでなく世界の文化にも通じるものがあるなと思う一方、第四段階のサニャースでは、インドらしいなと思うような生き方が提唱されていましたよね。

 

 

そもそもヒンドゥー教とは、教祖や教団などが存在しない宗教なので、宗教というよりも神話を織り交ぜた全宇宙の理の伝説といった感じ。

そんな気がしているのは私だけでしょうか。

 

また、インドの北の方であるヒマラヤの辺りには、ヨガのアシュラムがたくさんあることで有名な場所がちらほらとあるのは、この人生の四段階であるサニャース期が影響しているのかなと思ったりしています。

 

 

 

インドには禁欲生活を送るサドゥーと呼ばれるヨーガの実践者や放浪する修行者もおり、これは今後のブログに書こうかなと思っていますが、インドでの生活は、星と人が密接に繋がっていて、ナワラトゥナ(ナヴァラトナ)の星の巡り自体が本当に人生そのものなんです。

 

ナワラトゥナ(ナヴァラトナ)は、小さくは季節の巡りであり、大きくは人生の階段...

 

 

 

 

Chie

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