星の神々

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こんにちは、Nitya(ニーチャ)スタッフのchieです。

 

 

インドに点在する、ナワラトゥナ(ナヴァラトナ)と深い関係のある9つの惑星とその神々を祀る寺院があることをご存知でしょうか。

ナワラトゥナ(ナヴァラトナ)が生まれたヴェーダ哲学はインドを起源とし、ヒンドゥー教の神々と惑星には密接な関係があります。

 

ヴェーダ哲学の生まれたインドでは、ヒンドゥー教はとても多くの人に信仰されている宗教。

 

ヒンドゥー教は、後に仏教にも発展していくので、仏教徒の多い私たちにも実は深い関わりがあるのですね。

 

 

またインドには日本と同じように八百万(やおよろず)の神がいます。

日本にはインドの神様も多く「〜天」という神様はインド出身の神様たちですので、日本の神道文化もインドと深い関わりがあると言ってもよいと思います。

 

 

今回は、日本にも関わりの深いヒンドゥーの神々と星についてご紹介しようと思います。

 

 

 

 

 

インドのヒンドゥー教の神々と惑星である星々には密接な関係があります。

 

ヒンドゥーの神々は、実は星々から生まれているからなのです。

 

 

 

なぜ、星が神になったのか。

 

 

 

もちろん、星たちが神のように神秘的で美しかったから、というのも理由のひとつかもしれません。

しかし古来、星をみることはもっと生活に密着した意味がありました。

 

夜空の星は、地球が自転しているので北極星を中心に円運動をしています。

中心にある北極星を目印にすることで自分の現在地や方角を知ることができ、星の移動で時間の経過を知ることができたためです。

 

また季節の移り変わりと共に、星が移動していることに気がついた事で、1年という周期である期間や時間を見出していきました。

 

 

 

今の私たちには、星から方角や時間が読み取れることは常識かもしれませんが、星があまりよく見えない現代では、ちょっと新鮮でワイルドですよね。

 

 

 

この星から方角や時間を読み解く知識は、古代では四大文明以前から存在し、文字が発明される以前のものだったと言われています。

文字の無い時代に、この大切な知識を大切な子供たちに伝え受け継がせるのは大変なことだったでしょう。

 

 

口伝えのみの伝承が進むにつれ、古代の人々は星を覚えやすくするために、わかりやすく大きく輝く星々を結びつけて、動物などのイメージで伝えるようになりました。

 

これが星座の誕生となります。

 

 

また、もっと覚えやすくするために、星座を土着の童話や伝説などと結びつけて伝承するようになったと言われています。

 

星の神秘的な輝きと相まって、童話や伝説の主人公たちは印象を強くするため神々へと進化し、より記憶に残るものとなっていくのでした。

 

 

夜空の星は、人間の日々の暮らしの不規則さに対して全く乱れることがなく、正にそれは神の秩序を思わせる、神に相応しいものだったのでしょう。

 

私たち現代人でさえも、星や月にとても神秘的なものを感じるのだから、古代の人々なら尚更かもしれません。

 

 

私たち人が、地上に住んでいることに対して、神はもっと高い場所に住むべきだと考えられたことも、星が神になった理由のひとつだったようです。

 

 

 

 

ヒンドゥーの神々とその対応する星

 

惑星

特徴

太陽

シヴァ

創造と破壊の神。

パールバティ

シヴァ神の神妃でヒマラヤ神の娘。穏やかで心優しい

火星

ガネーシャ

シヴァ神の子供。富と繁栄、智恵と学問を司る

水星

ヴィシュヌ

維持の神。

木星

シヴァ

創造と破壊の神。

金星

ラクシュミー

ヴィシュヌ神の神妃。富と幸運の女神

土星

カーリー

パールヴァティーの化身の一つ。荒々しく殺戮

ラーフ

ガネーシャ

シヴァ神の子供。富と繁栄、智恵と学問を司る

ケートゥ

ドゥルガー

パールヴァティーの化身の一つ。美しい戦いの女神

 

 

 

ヒンドゥーでは、生活に大きな影響を与える空の気象は、大きく天空の支配する出来事として、星々も神と考えられるようになりました。

星々はそれぞれ様々な神となり、人々は、星や星々の化身である神に願いを込めて祈るようになったと言われています。

 

 

長い歴史の中で、神々は合わせて祀られることも多く、側面を探っていくと複数の神格を持つ神々が多くなったのだとか。

 

また各地で独自に発展をしていくことも多いため、多様性も出て、神々と星々の関係は諸説がたくさん生まれていくこととなります。

 

 

 

インドの寺院で、神の他に星が祀られているのは、神が星の化身であるからなのですね。

 

 

インドにはナワラトゥナ(ナヴァラトナ)に関係の深い、9つの惑星が全てが祀られているナワグラハ(ナワは9つ、グラハは惑星)寺院というものがあります。

 

 

 

 

 

 

スリランカの仏教の寺院でもヒンドゥーの神様がたくさん祀られています。

 

宗教が違うのに変だな?

と思うかもしれませんが、これはスリランカに伝わった仏教が元々はヒンドゥーだったのでとても自然なことなのです。

 

 

スリランカの仏教の寺院のヒンドゥーの神様の歴史を辿ると星との関係性が強いようですので、訪れた際にはその神様を調べてみるのも面白いかもしれません。

 

 

その神に熱心に祈りを捧げている人々は、ホロスコープでその神の星の影響の強い人なのかもしれませんよね。

 

 

 

 

 

Chie

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