5つのアムリタ

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こんにちは、Nitya(ニーチャ)スタッフのchieです。

 

 

お盆のお休みも明けましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

 

 

今回は、ヤントラとナワラトゥナ(ナヴァラトナ)のコラムにて書かせていただいた、「5つのアムリタ」のことをもっと知りたいというお問い合わせをいただきましたので、5つのアムリタについてお話させていただこうと思っています。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
「5つのアムリタ」とは、サンスクリット語で「5つの甘露」という意味となり、ヴェーダ哲学による、より良い人生を全うするための方法とされているものです。
 
インドの神話では、アムリタを飲むと不老不死を得られるとされ、神々の神秘的な飲み物としてしばしば登場することがあります。
 
 
 
 
アムリタは、人に妙薬として作用すると言われていて、その不思議な5つの甘露には、マントラ、ヤントラ、金属、ハーブ、宝石の5つが指定されています。
またこの5つにはそれぞれヴェーダの5大要素(空・風・火・水・地)が対応しているのですよね。
 
 
 

5つのアムリタ

空のアムリタ

マントラ

風のアムリタ

ヤントラ

火のアムリタ

金属

水のアムリタ

ハーブ

地のアムリタ

宝石

 

 

 

 

空のアムリタ
 
空のアムリタであるマントラは、祭詞や讃歌などの意味を持った祈祷文が多いですが、重要なのはその発する音の正しい振動だと言われています。
 
ヴェーダ哲学では、すべてのものは一定の振動を持っているとされ、マントラの美しい言葉の声の振動は、すべての生命に共振しているとされています。
 
 
 
マントラは、唱えることによって、物理的に肉体にその振動が作用し、そのマントラの音程から外れている場合には、共振させることで整えることができると言われています。
 
 
 
 
風のアムリタ
 
風のアムリタであるヤントラは、目には見えない宇宙の原理を視覚化し、認識できるよう形にしたものだと言われています。
 
ヤントラは、宇宙の真理を受け取るゲート(門)のようなものとされています。
 
ヤントラを置くと、その周囲の空間に神聖なものが降りてくる特殊な場所が作り出されるので、ほとんどのインドの寺院などでは、入り口にヤントラが置かれているのが一般的のようです。
 
ヤントラには、幾何学的な図形のものと数字による陣が組まれたものがあり、いずれも古代のリシと呼ばれる賢者(聖者)たちが啓示を受けて作られたとされています。
 
 
 
 
火のアムリタ
 
ヴェーダには、古代の錬金術のような冶金技術があったのだとか。
 
金属にはエネルギーを生み出す性質があるとされ、宗教的な儀式の用具の素材とされました。
ヤントラや神像、法具などには、特に特別な比率で定められた合金が使われました。
 
パンチャローハと呼ばれる5種類の合金は、特に最も神聖な金属とされています。
 
 
《パンチャローハ》
金・銀・銅・真鍮・青銅
 
 
パンチャローハは、ヤントラや宝石を固定するための台座に使用されてきた歴史があります。
 
 
 
 
水のアムリタ
 
水のアムリタである植物の中のハーブは、星々から降り注ぐ様々な波長のエネルギーが育てた、それぞれ異なった特徴と有効性を持ったものです。
 
水の特性を持つハーブは、流動的な性質をもつので、心身の細部や深部まで届き、細胞や精神にまで働きかけ、また宇宙のエネルギーと生き物を結びつけるとされています。
 
ハーブにも9つの惑星と結びつくものが指定されています。
 
あまり馴染みのないものばかりだと思いますが、ご紹介しますね。
 
 
 

 

惑星

ハーブ

学名

1

太陽

アルカ

Milk Weed

2

パラサ

Butia Frandosa

3

木星

ピッパラ

Ficus Religiosa

4

ラーフ

ドゥルヴァ

Cynodon Dactylon

5

水星

アパマンガ

Achyranthes

6

金星

アウドゥンバラ

Ficus Glomerata

7

ケートゥ

クーサ

Sacrificial Grass

8

土星

シャミ

Prosopis

9

火星

カディラ

Couch Plant

 
 
 
 
 
地のアムリタ
 
地のアムリタである宝石は、何億年もの歳月をかけて地中深くで生成された鉱物宝石と、海の中で歳月を重ねて生成された生物由来の宝石があります。
 
いづれの宝石も、7つの可視光線である虹の色の光線と紫外線と赤外線によって、宇宙のエネルギーを凝縮し宝石という形となったとされています。
 
 
宝石は、大宇宙の原理の中で育まれ誕生する、星のエッセンスそのもの。
 
 
そして地の要素である宝石は、他のアムリタの性質をすべて備えた、万能的な働きをすると言われています。
 
宝石の発する光は、広大な宇宙のエネルギーの写し絵として地球に存在すると考えらえています。
 
 
 
 
 
 
 
 
ヴェーダ哲学に伝わる5つのアムリタ。
 
 
ナワラトゥナ(ナヴァラトナ)は、「5つのアムリタ」の、貴重なアムリタを組み合わせた特別なお守りジュエリーでもあります。
 
 
 
ヴェーダ哲学を知ると、ナワラトゥナ(ナヴァラトナ)がなぜとても貴重なものだったのか、なぜお守りなのかを少しづつ紐解いていくことができます。

 

この宇宙の、星のお守りナワラトゥナ(ナヴァラトナ)。

 

これからも多くの人に知っていただきたいと思っています。

 

 

 

Chie

 

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