ロマンティック・インドツアー20⑧

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こんにちは、Nityaニティア・スタッフのchieです。

 

 

今回はとうとうインドの西の果て、パキスタンとの国境地帯までやってきました。

そう、ここはタール砂漠のオアシス都市ジャイサルメール。

 

 

 

 

 

パキスタンの近くと言ってもイスラム色の強い土地ではありません。

 

今回、旅をしてきたラジャスタン州は、イスラム勢力と勇敢に戦った誇り高いヒンドゥーの戦士たちであるラージプート族の本拠地となった土地です。

ジャイプールのサワイ・ジャイ・シンやジョードプルの王さまもみんなラージプートの氏族。

 

そしてもちろん、ここジャイサルメールを治めていた王様もラージプートの氏族です。

 

このあたりの土地や国は語尾にスターンと付いているのですが、接尾語であるスターンは、ペルシャ語で「~の場所」を意味しているのだそう。

ラジャスターンとは「ラージプートの土地」という意味を持つ地名なのだとか。

 

 

 

 

 

 

かつてジャイサルメールは、遠くエジプトやヨーロッパまで続く交易路の中継地点でした。

イスラムとの戦いの中で国家が滅びても、交易の重要性は商人たちに引き継がれ、都市はますます繁栄していったのだとか。

 

しかし永遠かと思われた繁栄は、パキスタンの独立によって西への路が閉鎖されたことにより、没落へと転じていきます。

 

 

 

かつて栄華を極めた東西交易路のオアシス都市だったジャイサルメールは、西が遮断されたことで東から訪れる人はいなくなり、近代化から取り残されて、13世紀のノスタルジックな雰囲気の町並みのまま、インドの辺境の田舎町として残されています。

 

 

 

 

 

 

 

ジャイサルメールは本当にノスタルジー。

 

砂漠の土を固めて造られた家々の窓や壁には繊細なレース状の文様が刻まれて独特の雰囲気を持ち、町はその土の色からゴールデン・シティとも。

建物は中世当時からそのまま建っているものが多いので、保存の状態は決して良くなく、崩れかかっている箇所もちらほら。

 

かつての貴族の私邸であるハヴェリをいくつか探訪しようと思うのですが、全てが歴史の中の夢です。

 

 

 

 

 

 

 

 

今でも置いてあったら素敵だと思うロマンティックなソファのリビング・セット。

こちらに住んでいた貴族の方はとってもおしゃれだったのでしょうね。

 

邸宅の内部には、東西貿易で手に入れたその当時では珍しい品々が置いてあったりします。

当時の最先端のハイテクなモノたち。

集めて楽しんでいたのかな。

 

また邸宅の外壁の全面に刻み込まれた美術的な装飾は本当に素晴らしく、以前の繁栄の様子を物語っていますが、このような建物を造ることは技術面でも経済力面でも今後造られることはないと言われていますので、じっくりと鑑賞したいですね。

 

 

 

 

 

 

 

ジョードプルに劣らない大きなジャイサルメールのフォート。

今でも3000人もの人々が城内で暮らしています。

 

今年の5月にこの城を訪れた際には、ジャッキー・チェンがこの城で大々的に映画の撮影を行っていて、城のいたるところが撮影中だったり、リハーサル中だったり、ロケハン中だったりと、色々な理由をつけて入場禁止だったので、あまり内部を見ることができませんでした笑。

 

今回はきっとこのお城の内部をじっくりと見ることができるはず。

 

このツアーが実施される頃には、飛行機の中などでこのフォートが舞台の映画を観ることができたらいいな♪ なんて思っています。

 

 

 

ジャイサルメールのオアシス、ガディサール湖にも行かなくちゃ。

 

 

 

 

 

ほとりには、砂漠の荒地から水を求めてやってきた野生の動物たちの水を飲む姿を見ることができます。

 

 

町を一通り観光したら、私たちもそろそろ砂漠へと出かけてみましょう。

 

砂漠へは大体午後4時頃から出かけます。

その前から出かけると日差しが強すぎるので、日が弱まってから出かけるのが一般的なのです。

 

 

さあ、ロマンティック・インドツアーのもう一つのメイン・イベント、

キャメル・サファリへ。

 

 

 

 

 

砂漠。

 

それは旅人のロマン。

 

 

 

 

個人的に、3月のタール砂漠は日本人には一番良い時期なのではないかなと思っています。

 

北インドでは11月〜3月までがベスト・シーズンと言われていますが、砂漠でも12月や1月はダウンが必要なほど寒いし、2月だってまだまだ寒いです。

そして4月は猛暑、5月はもはや酷暑と言ってもいいのじゃないかな?

 

でも3月は初夏の陽気。

砂漠では、砂が気にならないくらいのひゅ〜っとした風が常に吹いているので、それくらいの暑さがあった方が心地よいと思っています。

 

 

 

 

 

 

ラクダに乗るときは、ラクダが地面に座った状態から乗ることになるので、ラクダが立ち上がる時に私たちは後ろに仰け反るような姿勢にしないと転げ落ちます笑。

もちろん転げ落ちるようなことがあっても大丈夫。

キャメル・ドライバーという先導する人が上手に乗れるようにしてくれます。

 

 

ラクダは予想以上の高さがあるので、乗るとサファリ気分が一気に盛り上がりますよ。

 

みんながラクダに乗って隊列を組んだら、出発。

 

 

 

 

 

 

黄昏時の砂漠をラクダの背に揺られて、サファリを楽しみましょう♡

 

 

これはもう、体験してもらうしかない...

 

 

 

ラクダの鼻息や砂を踏みしめる音も聞こえてきます。

 

かつてこの地を遠くエジプトやヨーロッパまで行った商隊たちは、こうしてラクダの背に揺られて気の遠くなるような時間を過ごしてきた

歴史の夢の跡に思いを馳せるのも素敵...

 

 

ぼんやりとこの雰囲気を堪能するのも

きゃっきゃっと写真を撮り合うのも

 

最高の思い出になります。

 

 

 

 

 

 

 

砂漠に沈む太陽を眺めるのも心に沁みる素晴らしい体験...

 

 

 

 

 

そして今夜は、砂漠でスペシャルなテント泊です。

 

 

 

 

テントにはシャワーやトイレがついているので、砂漠では汚れることを気にしないで大丈夫。

転げ回っても、寝転んでも、後でテントのシャワーで綺麗に流してすっきりできます。

 

 

 

 

 

 

夜は満点の星のもと、キャンプファイヤーで砂漠の夜を楽しみましょう。

楽師やダンサーが最後の夜を盛り上げてくれます。

 

一緒に踊ってももちろんOK。

むしろ一緒に踊りましょう!

 

最後の夜をみんなで楽しみましょうね♡

 

 

また朝は早起きをしてサンライズを見るのも素敵ですよ。

せっかくのこの機会に朝日が昇るのを感じてみましょう。

 

 

 

さあ、ラジャスタン州を横断してきたロマンティックなインドツアーも明日はとうとう最終日。

 

最終日は、お昼にデリーへと飛行機で戻りますので、午前中は砂漠でゆっくりしてからの出発となります。

そしてデリー市街地のマーケットで最後のお買い物にご案内しようかなと思っています。

 

 

 

 

Chie

 

 

 

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