ムーンストーンと月の石物語

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こんにちはNitya(ニーチャ)スタッフのchieです。

 

 

6月の誕生石はムーンストーンとパール。

前回、誕生石と星座石のお話をさせていただきましたので、今回はムーンストーンのお話をさせていただこうと思います。

 

 

 

ナワラトゥナ(ナヴァラトナ)ナインストーンの9つの宝石のうち「月」に対応する宝石はパールとムーンストーン。

 

名前も月にちなんでいるムーンストーンにはどのような物語があるのでしょうか。ご紹介したいと思います。

 

 

月の満ち欠けで輝きを変える神聖な石ムーンストーン

 

ムーンストーンについて16世紀後半パリに住んでいたアントワーヌ・ミゾーという人物が不思議な話を書き残しているのが見つかっています。

 

アントワーヌの友人の旅行家が所有する大きなムーンストーンが「中に白い点があり、その点が月の満ち欠けに応じて大きくなったり小さくなったりする」というのだとか。

アントワーヌはその真相を探るべく友人に頼み、月の満ち欠けの周期である1ヶ月間ムーンストーンを借りることにしたのだそうです。

 

アントワーヌがムーンストーンを借りたのは満月の日。

 

でも借りた日は、ムーンストーンの中になにか特別なものは見つけられませんでした。

 

しばらく経って新月になると、ムーンストーンの上の端に粟の粒程度の小さな点が輝きながら現れ出しました。
それから、その白い点は月が大きくなるにしたがって徐々に大きくなっていき、形も満ちていく月の形そっくりだったのだそうです。

 

 

そうして満月になり1ヶ月が経つと、白い点はムーンストーンの真ん中に位置して、大きさも最大に。

 

 

アントワーヌは約束の1ヶ月が過ぎてムーンストーンを返してからも、さらに友人宅を訪問し観察を続けました。

すると更に、ムーンストーンの中にあった点は月が欠けるのに伴って、細くなり、石の下の方へ移動していったのだそうです。

 

こうして、アントワーヌはムーンストーンの月の満ち欠けに伴う神秘的な現象を確認したと書き残しているのだそうです。

 

また後に、このアントワーヌの友人の所有していたムーンストーンはイングランド王のエドワード6世に献上され、エドワード6世はこのムーンストーンを使って、様々な物事の吉兆を予知することができるようになったと言われています。

 

このムーンストーンがさらにその後どうなったのかはわかっていませんが、このムーンストーンと同じように月の満ち欠けで不思議な輝きを見せるムーンストーンをローマ教皇のレオ10世も所有していたと言われています。

 

また、1世紀ごろのローマのプリニウスは自身の著書「博物誌」の中で「セレニティス(ムーンストーン)は無色透明で蜂蜜色の光輝があるが、中に月の形が含まれていて、日々満ちては欠ける月の形までもを表している」と書き記しています。

※セレニティスはムーンストーンの昔の呼び名で、古代ギリシャの月の女神セレネに由来しています。

 

 

このようにムーンストーンの輝きが月の満ち欠けによって変化するという記録は数多くあるのだとか。

 

 

 

元々ムーンストーンという名前も、この石が持つ性質から与えられた名前なのかもしれません。

 

昔は今のように電気がなかったので、太陽と月の影響力は今よりもずっと強く、太陽と月への思いも大きかったのだと思います。

月の満ち欠けの影響を受けて輝きを変えるムーンストーンも本当に存在していたのかもしれませんよね。

 

ナワラトゥナ(ナヴァラトナ)の9つの宝石のムーンストーンも月とリンクして呼応するように輝きを変えることから、「月に対応する石」となったのかもしれません。

 

ムーンストーンには他にも様々な言い伝えが残されています。

それはまた追ってお伝えできればと思います。

 

 

 

Chie

 

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