Nityaニーチャスタッフのchieです。
先日、生まれた瞬間の星の視座で宿命をみるオーダーホロスコープで幸せを運ぶ宝石としてルビーを診断されたお客様より、「ルビーはどのような宝石なのですか?」というご質問がありましたので、このブログでもご紹介させていただきますね。
真っ赤な色がとても美しいルビー。
ナワラトゥナ(ナヴァラトナ)の9つの宝石の1つで、太陽を表す宝石がルビーです。
今回はナワラトゥナ(ナヴァラトナ)との関係が深い、ルビーの石物語をご紹介しようと思います。
ルビーは鉱物的にみると、コランダムという種類の石になります。
その赤い色が最も美しいと言われるのは、ミャンマーのモゴック鉱山という場所で産出されたルビーで、その赤く美しい色は「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれ、最高級のルビーとして世界中で愛されているのは有名ですね。
古代ギリシャやローマ時代から、ルビーは情熱、不死身の生命力や勇気を与える宝石だと信じられてきました。
中世の人々は、ルビーが赤いのは石の中に閉じ込められた星がその中で燃えているからだと考え、ルビーは宝石の中でも最も貴重なものとしてきました。
当時ルビーはエメラルドの2倍、ダイヤモンドの8倍もの価値があったそうです。
またキリスト教が広まると、ルビーはイエス・キリストが十字架に架けられた時の血を象徴するようになります。
中世ヨーロッパでは王様の王冠にルビーが飾られることが多かったのですが、これはイエス・キリストの苦悩を忘れないためだったのだとか。
この事がさらにルビーの価値を高めていったのだそうです。
しかし、ルビーがヨーロッパだけで貴重な宝石だったというわけではありません。
古代エジプトでもファラオを象徴する杖には大粒のルビーがはめ込まれ、王様の権威を表すと共に、神々からの恩恵を授かる石として崇められてきました。
以前はルビーの産出国だったインドでも、ルビーはサンスクリット語で「ラトゥナラジュ(宝石の王様 Rathnaラトゥナ(宝石)・Rajラジュ(王))」と呼ばれ最も価値のある宝石とされてきました。
しかし宝石の鑑定技術の発達が進んでいなかった中世では、
ルビーは他の赤い宝石、例えばガーネットやスピネルといった宝石との区別がなかなかつきにくく、ルビーだとされる宝石もしばしばガーネットやスピネルだったという事があったようです...。
イギリスのロンドン塔にある英国王室の宝物館には「黒太子のルビー」が展示されていますが、これは実は近代になって鑑定したところスピネルだったというお話があります。
「黒太子のルビー」の実物を直に見たことはありませんが、このルビーがスピネルでも「黒太子のルビー」は本当に素晴らしい宝石。
また当時英国の王族はこのルビーをお守りとして戦果を挙げ続けた歴史があり、素晴らしいお守りだったということに変わりはないのでしょう。
ロンドン塔では鑑定をしてスピネルだとわかった今でも、この「黒太子のルビー」をルビーとして展示しています。
それは鉱物学的にスピネルかどうかではなく、ルビーだとして受け継いできた思いの継承なのでしょうね。
今回はナワラトゥナ(ナヴァラトナ)の9つの宝石の1つで、太陽を表す宝石ルビーの石物語をご紹介しました。
Chie